The Ja-Jakarta Project Apache Jakarta Tomcat

翻訳は難しくありません

もしあなたがプログラマーなら、Jakartaドキュメントの翻訳はさほど難しくありません!
コンピュータ用語のほとんどの語源は英語であるため、 ちょっとしたこつを覚えていただければ翻訳にご参加いただけると思います。 もちろん英語の知識が皆無では無理ですが、 高校レベルの語学力をお持ちならば是非ご協力下さい。
このページでは、翻訳のコツや、訳に困った時のちょっとしたテクニックを紹介します。

英語の前にまず、読みやすい日本語のおさらいです

日本語には主語が無い

「えっ!?」と思われるかも知れませんが事実です。次をご覧ください。

・日本語
「あーら奥様、どこかへお出かけ?」
「あら、こんにちは。いい天気だからちょっと銀座へ。」
「ほんとにいい天気。」
「ところで最近ワールドカップに凝ってらっしゃるんですって?」
「えぇ、面白いわよぉ。テレビでニュースを見るともう興奮しちゃう!」
「欲しいわぁ、そのカップ。銀座で売ってるかしら?」
「....」

・英語
"Hi! Where are you going?"
"Hi. It's such a beautiful day that I'm going to hang aroud Ginza."
"Oh. Yes, it is realy beatiful today."
"By the way, I heard you'd been taken into World cup recently."
"Oh, yeah. It's so fun! I'm so excited when I see the news on TV!!"
"I hope I could get such a cup! Do you think they sell some in Ginza?
"...."

いかがでしょうか?
英語には"I"や"you"・"it"などが胡蝶乱舞しますが、日本語には全く現れません。 でも日本人である私たちにとって意味は自明ですよね。
概念的な主語は日本語にももちろん存在しますが、 それを省略する(書かない/言わない)のが日本語の特徴と言えます。
翻訳をする際も同じで、英語では度々出現する"you"や"it"などの主語や、 "your"や"its"などの主格のための単語はできるだけ訳さない方が自然な日本語になります。

修飾語は長いものから短いものへ

赤い帽子があって、その帽子には白いバラの飾り物が付いているとします。その場合、

(1)「赤い白いバラの飾り物の付いた帽子。」
では意味不明に近い状態ですよね。では、

(2)「赤い、白いバラの飾り物の付いた帽子。」
とすれば何とか意味が通りますが、それよりも、

(3)「白いバラの飾り物の付いた赤い帽子。」
とするとバッチリです。

これは、
・赤い→帽子
・白いバラの飾り物の付いた→帽子
と、いずれも帽子を修飾していますが、 より短い「赤い」を後ろに書く方が意味がわかりやすくなるためです。
もしどうしても短い修飾語を手前に書きたい場合は、 (2)の例のように間に読点を打つ必要があります。

ではもう一つ例です。
(1)右に出る者がいないほど馬のかぶり物をかぶらせると良く似合う原○洋子。
(2)馬のかぶり物をかぶらせると右に出る者がいないほど良く似合う原○洋子。
いずれが読みやすいと感じますか?

何となく(2)の方がいい感じがしないでしょうか?

  • 馬のかぶり物をかぶらせると→良く似合う
  • 右に出る者がいないほど→良く似合う
と、いずれも「良く似合う」を修飾していますが、 より短い「右に出る者がいないほど」を後ろに持って来る方が読みやすいからです。

英文の意味がわからない時は関係代名詞を補う

日本語の修飾語(文)は、修飾される語(文)の前に必ず配置されます。
ところが英語では前からも後ろからも修飾します。 後ろからの修飾を行なう場合に使われるのがin byなどの前置詞とthat whichなどの関係代名詞です。
前から修飾する場合は日本人にも違和感はないのですが、 後ろからの修飾に慣れない私たちにとってこの関係代名詞はとてもくせもので、 しかもその単語が省略されるというのだからもうパニックです。

一つ例を。
"Two convenient classes you may wish to use are:" (StrutsのActionServlet.javaからの引用)
という文の、

  • two → classes
  • convenient → classes
という修飾関係は誰にでも簡単ですよね? でもその後ろはどうするのっ?!
これは、classesとyouの間にthat(which)が省略されていることに気付けば、
  • you may wish to use → classes
というように全てがclassesを修飾していることがわかります。これを直訳すると、
  • 2つの便利なあなたが使いたいと思うクラスは:
となりますが、読みやすい日本語のルールの1番目を適用して主語を省くと、
  • 2つの便利な使いたいと思うクラスは:
となります。続いてルールの2番目を適用して語順を入れ替えると、
  • 使いたいと思う2つの便利なクラスは:
と、始めに比べるとずいぶん日本語らしくなりました。これをもう一歩磨いて、
  • 使うと便利な2つのクラスは:
とするともうパーフェクト!!

ちょっとクセのあるカンマをうまくさばく

whenやifなどの接続詞を倒置する際や項目を羅列する時に使われるカンマはおおよそ見当がつくのですが、 それ以外に「このカンマ何?」ということが時としてあります。

割り込みのカンマ

次の文をご覧ください。
"Identify, from the incoming request URI, the substring that will be used to select an action procedure." (StrutsのActionServlet.javaからの引用)

  • Identify,
  • URI,
とカンマが2つ出て来ました。
接続詞はないし、何かを羅列しているようでもないし、一体何? と考えてしまいます。
これは、
  • Identify the substring that will be used to select an action procedure.
という文の中に、
  • from the incoming request URI
という文節を割り込ませています。
最初の文を素直に訳すと、
  • アクションの処理を選択する際に使われる文字列を識別します。
2つめは、
  • やって来たリクエストURIの中から
で、結局
  • アクションの処理を選択する際に使われる文字列をリクエストURIの中から識別します。
ではいかがでしょうか?

息つぎのカンマ

今度はこんな例です。
"The standard version of ActionServlet is configured based on the following servlet initialization parameters, which you will specify in the web application deployment descriptor (/WEB-INF/web.xml) for your application."(StrutsのActionServlet.javaからの引用)

parametersとwhichの間にカンマが出て来て、which以下が疑問文か?と一瞬思ってしまいませんか?
実はこのカンマ、無くても同じ意味になります。 要は、文が長いので途中で息切れしないようちょっと間を置いただけなんです。 これを直訳すると、
  • 標準のActionServletは、 Webアプリケーション用の配置記述ファイル(/WEB-INF/web.xml) の中であなたがあなたのアプリケーションのために規定した 以下のサーブレット初期化パラメータをもとに初期化されます。
となりますが、人称表現を省いて
  • 標準のActionServletは、 Webアプリケーション用の配置記述ファイル(/WEB-INF/web.xml) の中でアプリケーションのために規定した以下のサーブレット初期化パラメータをもとに初期化されます。
または、
  • Webアプリケーション用の配置記述ファイル(/WEB-INF/web.xml) の中でアプリケーションのために規定した以下のサーブレット初期化パラメータをもとに 標準のActionServletは初期化されます。
とする方がいい感じですよね?


Copyright © 1999-2003, The Ja-Jakarta Project