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このドキュメントの最新版はどこにありますか?

最新版はいつでも Ant のホームページ http://ant.apache.org/faq.html で見つかります。

[訳注:日本語版は jajakarta のホームページ http://www.jajakarta.org/ant/faq.html で見つかります。]

どうすれば、このFAQに協力できますか?

ご覧のページはこのドキュメントから生成されています。 新しい質問を加えたい場合には、 このドキュメントに対するパッチを Ant メーリングリストのどれかに送ってください; できれば、構造が自明なもので。

パッチの作り方を知らない場合には、このページのパッチの節をご覧ください。

このFAQのHTML版をどうやって生成しますか?

オリジナルXMLファイルからHTML版を生成するのに Anakia を使っています。

XML ファイルを処理するのに使われる Velocity スタイルシートは Ant CVS リポジトリのxdocs/stylesheets サブディレクトリにあります - antモジュールのトップにある ビルドファイル docs.xml は Anakia を動かすのに使われています。

このファイルでは、 jakarta-site2 CVS モジュールも正しくチェックアウトされていると仮定していますが、 Anakia のホームページの説明に従っている場合には、 そのモジュールが無くても動きます。 全ての必要な jar ファイルがそのタスクのクラスパスにあるかだけ確認してください。

Apache Ant って何ですか?

AntはJavaベースのビルドツールです。 理論的には、makeの持っているような問題点を持たない、 Pure Java コードの完全なポータビリティーを持つ makeの一種です。

なぜ、これを Ant と呼ぶのですか?

その名前は、 Ant のオリジナルの開発者である James Duncan Davidson によってつけられた、 "Another Neat Tool(別の素敵なツール)"の頭字語です。

後の説明では、 "Ant は何かを作るときにとてもよく働く"とか、 "Ant はとても小さくて、自分の体重の何倍もの重さのものを運べる" のような説明になり、Ant が何を意図しているのかを説明しています。

Ant の歴史について少し教えてください

当初、Ant が Apache Software Foundation に寄贈された時は、 Tomcat のコードの一部でした。 Ant は、Tomcat のオリジナルの開発者でもある James Duncan Davidson によって作られました。 Ant は他のためではなく、Tomcat をビルドするために存在したのです。

それからすぐ後、幾つかのオープンソース Java プロジェクトにより、 Ant が Makefile にあった問題を解決できると気づいたのです。 Jakarta で行われたプロジェクトや古い Java Apache プロジェクトに始まり、 Ant はウィルスのように広がり、 今や、多くのプロジェクトのビルドツールに選ばれました。

2000年1月に Ant は別の CVS モジュールとなり、 Tomcat から独立して、 Ant 単体のプロジェクトに昇進し、 Apache Ant となりました。

大勢のプログラマに利用された Ant の最初のバージョンは 2000年 4 月 19 日の Tomcat 3.1 リリースで配布されたものでした。 このバージョンは後に Ant 0.3.1 として参照されています。

単体の製品としての Ant の最初の公式リリースは、 2000 年 7 月 19 日にリリースされた Ant 1.1 です。 全リリース履歴は次の通りです:

Ant バージョン リリース日
1.1 2000年7月19日
1.2 2000年10月24日
1.3 2001年3月3日
1.4 2001年9月3日
1.4.1 2001年10月11日
1.5 2002年7月10日
1.5.1 2002年10月3日
1.5.2 2003年3月3日
1.5.3 2003年4月9日
1.5.4 2003年8月12日
1.6.0 2003年12月18日
1.6.1 2004年2月12日

tar.gz配布ファイルから取り出そうとしたら、 チェックサムエラーが出ました。どうしてですか?

Ant の配布物には、標準の tar ファイルフォーマットでは サポートされていない 100 文字以上の長さのファイル名が含まれています。 tar の幾つかの異なる実装では、 この制限の扱うために異なる互換性の無い方法を用いています。

Ant の <tar> タスクは GNU tar の拡張を用いて tar アーカイブを作ることができ、 これは配布物を一まとめにするのに使われています。 違うバージョンの tar (例えば、Solaris で配布される物)を 使っている場合、それはアーカイブを展開するのには使えません。

解決策はここにある GNU tar をインストールするか、代わりに zip アーカイブ (jar xfを使って取り出せます)を使うかです。

作成した外部タスクを "外部ツールとタスク" ページに追加するにはどうすればいいですか?

dev または user メーリングリスト(どちらか片方で十分です) に加入し、以下の情報を書いた記事を投稿してください:

上記情報の推奨フォーマットは、 この 文書に対するパッチ形式です。

自分のビルドファイルにコマンドラインからパラメータを渡すにはどうすればいいですか?

プロパティを使います。 ant -Dname=value を使えば、 Ant のコマンドラインでプロパティの値を定義できます。 これらのプロパティは自分のビルドファイル中で通常のプロパティのように使われます: ${name} には、 value が代入されます。

どうすれば Jikes 特有のコマンドラインスイッチを使えますか?

"魔法の"プロパティにより幾つかのスイッチがサポートされています:

スイッチ プロパティ デフォルト
+E build.compiler.emacs 設定されない場合false
+P build.compiler.pedantic 設定されない場合false
+F build.compiler.fulldepend 設定されない場合false
(Ant 1.4 より前のみ; それ以降では、 <javac>タスクの nowarn属性に置き換えられました。)
-nowarn
build.compiler.warnings 設定されない場合true

Ant 1.5 以降では、内部要素 <compilerarg><javac>タスクを使うこともできます。

コマンドライン引数で < 文字を入れるにはどうすればいいですか?

一言で答えるなら "&lt; を使え" です。

ただし、たぶんこれではあなたのやりたい事はできないでしょう (次の節も見てください)。

タスクの標準入力や標準出力をリダイレクトするにはどうすればいいですか?

m4 コマンドの標準出力を、次のようにファイルにリダイレクトしたいとしましょう:

プロンプト> m4 foo.m4 > foo

それを次のように書き換えたとします:

<exec executable="m4">
  <arg value="foo.m4"/>
  <arg value="&gt;"/>
  <arg value="foo"/>
</exec>

しかしこれでは、期待したようには動作しません。 出力のリダイレクトはコマンド自身ではなく、シェルが行っているからです。 そこで、次のようにします:

<exec executable="/bin/sh">
  <arg value="-c" />
  <arg value="m4 foo.m4 &gt; foo" />
</exec>

シングルクォートされた引数としてコマンドに渡すために、 最後の要素において、 <arg>value属性を使わなければならないことにも注意してください。 別の方法として、次のようにもできます:

<exec executable="/bin/sh">
  <arg line='-c "m4 foo.m4 &gt; foo"'/>
</exec>

シングルクォート中のネストされたダブルクォートに注意してください。

Ant からバッチファイルやシェルスクリプトを実行するにはどうすればいいですか?

Unix システム上では、シェルスクリプトを直接実行できます。 Unix形式のシェル(例えば Windows 上の Cygwin )を実行するシステムでは、 代わりに(コマンド)シェル ―― バッチファイルの場合はcmd、 シェルスクリプトの場合にはsh ―― を実行し、 /c または -c スイッチを用いて、 バッチファイルやシェルスクリプト (およびスクリプトの引数) を一つのコマンドとして渡します。 上の節shを実行する <exec>タスクの例を説明しています。 バッチファイルの場合、次のように使います:

<exec dir="." executable="cmd" os="Windows NT">
  <arg line="/c test.bat"/>
</exec>

複数の条件が true になった時のみ、特定のターゲットを実行したいのですが?

実に、この質問には幾つかの回答があります。

必要なプロパティ、不要なプロパティがそれぞれ一つだけしかないなら、 ターゲットに対して、ifunless 属性を一緒に指定すれば、 それらの "AND" がとられます。

Ant 1.3 以前を使っている場合は、 各条件を判定するターゲットを連鎖させることで実現できます。

prop1prop2prop3 という 3つのプロパティを想定して、どのように動作するのか見てみましょう。 prop1prop2 が設定されていて、かつ prop3 が設定されていない、という条件が真である時、 "yes"と出力したいとします。

Ant 1.3 以前では、以下のように実装します:

<target name="cond" depends="cond-if"/>

<target name="cond-if" if="prop1">
  <antcall target="cond-if-2"/>
</target>

<target name="cond-if-2" if="prop2">
  <antcall target="cond-if-3"/>
</target>

<target name="cond-if-3" unless="prop3">
  <echo message="yes"/>
</target>

注意: <antcall> タスクは、 タスクが呼ばれた環境をバックアップして、 プロパティの変更を渡すことはしない 点に注意してください。 つまり、例えば、 まず cond-if-3 ターゲット内で result プロパティをセットしておいてから cond ターゲットで <echo message="result is ${result}"/> を行う、 といったことはできません。

Ant 1.4 からは、<condition> タスクが使えます。

<target name="cond" depends="cond-if,cond-else"/>

<target name="check-cond">
  <condition property="cond-is-true">
    <and>
      <not>
        <equals arg1="${prop1}" arg2="$${prop1}" />
      </not>
      <not>
        <equals arg1="${prop2}" arg2="$${prop2}" />
      </not>
      <equals arg1="${prop3}" arg2="$${prop3}" />
    </and>
  </condition>
</target>

<target name="cond-if" depends="check-cond" if="cond-is-true">
  <echo message="yes"/>
</target>

<target name="cond-else" depends="check-cond" unless="cond-is-true">
  <echo message="no"/>
</target>

この方法には2つの利点があります:

条件判断のための ${property}というリテラル文字列は あまり読みやすくなく、理解しやすくないので、 Ant 1.4.1 から、<condition>タスクで <isset> 要素が使えるようになっています。

前述の例を、<isset>を使って書き換えると、以下のようになります:

<target name="check-cond">
  <condition property="cond-is-true">
    <and>
      <isset property="prop1"/>
      <isset property="prop2"/>
      <not>
        <isset property="prop3"/>
      </not>
    </and>
  </condition>
</target>

最後の選択肢は、プロパティを設定するためにスクリプト言語を使う、という方法です。 ここで示したような簡単な条件文より、さらに細かい制御が必要な場合には、特に便利でしょう。 しかし、もちろん、その言語をサポートする JAR ファイルを加えることによるオーバーヘッドが生じますし、 一つのシステムを実装するのに2つの言語が必要とする保守の問題があることは言うまでもありません。 これについて、詳しくは <script>タスクのドキュメント をご覧ください。

ドイツ語のウムラウトといったような、自国の文字をビルドファイルに含めるにはどうすればいいですか?

ビルドファイルで使っている文字エンコーディングを、 XML 宣言に記述して XMLパーサに伝えてやる必要があります。

パーサはデフォルトでは、プラットフォームのデフォルトではなく、UTF-8 エンコーディングを想定して動作します。 西ヨーロッパ諸国では、ISO-8859-1 を指定すべきです。 そうするには、ビルドファイルの一番最初で以下のように記述します:

<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1" ?>

[訳注: 日本語を記述する場合は、文字エンコーディングとして UTF-8 を用いるのがよいでしょう。 あるいは、たとえばJISエンコーディングを用いている場合は、以下のように記述します]

<?xml version="1.0" encoding="ISO-2022-JP" ?>

MANIFESTは要らないんですが、 jarMスイッチはどうやって使えばいいですか?

JARアーカイブはZIPファイルなので、MANIFESTが要らないなら、 単純に <zip>を使えばよいです。

ファイル名に自国の文字が入っている場合、 Sunの jarユーティリティは Ant の<jar> と同様に、 UTF-8 を使ってファイル名をエンコードし、 <zip>はプラットフォームデフォルトエンコーディングを使用する、 ということを知っておく必要があります。 必要なら、<zip>の encoding 属性を使用します。

<property name="prop" value="${${anotherprop}}"/> のように、 プロパティを二回展開するにはどうすればいいですか?

Ant単体では実現できません。

外部ライブラリを使う <script> を使えば、以下のように実現できます

<script language="javascript">
    propname = project.getProperty("anotherprop");
    project.setNewProperty("prop", propname);
</script>

AntContrib (拡張タスクライブラリ) を使えば、 <propertycopy name="prop" from="${anotherprop}"/> のように実現できます。

なぜ Ant は常に 私の Java ファイルを再コンパイルするのですか?

どのファイルをコンパイルすべきか調べるするために、 Ant は、 ソースファイルと、その結果となる.classファイルのタイムスタンプを比較しています。 ソースがどのパッケージに属しているか調べるために全てのソースファイルを開くことは大変非効率です。 その代わりに、Ant では、 srcdir属性で指定したディレクトリを基点とした、 パッケージ階層を反映したディレクトリ階層に、 ソースファイルが置かれている、という前提で動作しています。

たとえば、<javac srcdir="src" destdir="dest"/>では、 Ant はファイル src/a/b/C.java を見つけると、 そのファイルはパッケージa.bにあり、 結果の .class ファイルは、 dest/a/b/C.class に置かれる、と推測します。

ソースツリーのディレクトリ構造がパッケージの構造と一致していない場合、 Ant のヒューリステックは動作せず、最新であるクラスでも再コンパイルしてしまいます。 Ant はこのようなソースツリーの配置を想定する唯一のツールではありません。

どのパッケージにも属すさない Java ソースファイルがある場合でも、 これらのファイルを正しくコンパイルするために <javac>タスクが使えます ―― srcdir および destdir属性を ソースファイルのある場所とクラスファイルが出力される場所にそれぞれ設定するだけでよいのです。

不要な SourceSafe コントロールファイル (CVSファイル、エディタのバックアップファイルなど)を削除するために <delete>タスクを使いましたが、 動作しないようです; ファイルは削除されません。何が悪いのでしょう?

これはおそらく、Ant がデフォルトで、 SourceSafe の制御ファイル (vssver.scc)や、ある種の他のファイルを、 ファイルセットから除外してしまうために起こります。

おそらくこのようにしたのでしょう:

<delete>
  <fileset dir="${build.src}" includes="**/vssver.scc"/>
</delete>

デフォルト除外集合のスイッチをオフにすれば、動くでしょう:

<delete>
  <fileset dir="${build.src}" includes="**/vssver.scc"
           defaultexcludes="no"/>
</delete>

デフォルトで除外されるパターンの全一覧は、 ユーザマニュアルをご覧ください。

あるプロパティが設定された場合にスキップしたいターゲットがあります。 ターゲットの属性に unless="property"を設定したのですが、 このターゲットが依存する全てのターゲットは、まだ実行されます。何故ですか?

Antが作成する依存関係のリストは、全てのターゲットが実行される前に生成されます。 これにより、init ターゲットのような 依存されるターゲットが、 依存関係グラフで高い位置にあるターゲットの実行をコントロールするプロパティを設定できるようになります。 これはとても便利です。

しかし、自分の依存関係が高いレベルのタスクから、幾つか小さい段階に落ちたとき、 この動作は、直感と異なる振る舞いをします。 これには幾つかの解決法があります:

  1. 個々のターゲットに、それと同じ条件文を書く。
  2. depends属性で条件を指定する代わりに、 <antcall>を使ってステップを実行する

<fileset>で 全てのファイル <exclude>、 必要なファイルの <include>、という順に設定しましたが、 どのファイルも得られません。何が悪いのでしょう?

<fileset>中の <include>および <exclude>タグの順序は無視されます。 代わりに、 全ての<include>要素は、 全ての<exclude>要素に続いて一緒に処理されます。 つまり、 <exclude>要素は、 <include>要素で生成されたファイルリストにのみ適用されます。

期待通りにファイルを得たい場合には、まず それを選択するのに必要となる <include>パターンを記述してください。 <include>要素が生成したリストから除外する必要がある場合に <exclude>要素を使ってください。

必要なjarを外部build.propertiesファイルに記述して pathelementclasspath refidを指定した状態で antを実行すると、javac できず、ビルドに失敗します。なぜですか?

ant が外部ファイルからプロパティを読むとき、 プロパティの値には手を加えません。 たとえば文末の空白を除去したりすることはありません。

コンパイルに必要なjarなどのファイルパスを指定したとき、 javacなど、その値を必要とするタスクは、文末の空白のためにファイルを認識できずに、 実行が失敗することがあります。

小文字の web-inf を含むWARファイルや、 小文字のmeta-infを含むJARファイルを作成しますか?

いえいえ、そんなことはありません。

WinZIPで見ると小文字のディレクトリ名が確認できますが、そのディレクトリは展開できません。 WinZipは、全て大文字のファイル名は古いDOSのものとみなし、小文字で表示します。

jarで展開すると、正しい文字で展開されます。

WinZIPの8.1以降では、この動作を設定で調整できます。 Options/Configrationメニュー → Viewタブ → General で、 "Allow all upper case files names" にチェックしてください。 META-INF も WEB-INF も正しく見えるようになります。

自分の使っている IDE/エディタで Ant はサポートされてますか?

外部ツールおよびタスクのページの IDE との統合の節をご覧ください。

(X)Emacs/vi/MacOS X のプロジェクトビルダーは なぜ Ant により生成されたエラーメッセージを正しくパースしないのですか?

Ant では、全てのログメッセージの先頭にカレントタスク名をつけた"バナー"を出力します。 かつ、エディターに組み込みの正規表現式で、これを考慮しているものはありません。

You can disable this banner by invoking Ant with the -emacs switch. To make Ant autodetect Emacs' compile mode, put this into your .antrc (contributed by Ville Skytt?).

-emacsスイッチをつけて Ant を起動することにより、バナーを無効にできます。 Antに Emacsのコンパイルモードを自動認識させるには、 以下を .antrc に付け加えます( Ville Skytt?による寄贈 )。

# Detect (X)Emacs compile mode
if [ "$EMACS" = "t" ] ; then
  ANT_ARGS="$ANT_ARGS -emacs"
  ANT_OPTS="$ANT_OPTS -Dbuild.compiler.emacs=true"
fi

Alternatively, you can add the following snippet to your .emacs to make Emacs understand Ant's output.

また、Emacs に Ant の出力を理解させるため、 次のコードを .emacsに加えることもできます。

(require 'compile)
(setq compilation-error-regexp-alist
  (append (list
     ;; works for jikes
     '("^\\s-*\\[[^]]*\\]\\s-*\\(.+\\):\\([0-9]+\\):\\([0-9]+\\):[0-9]+:[0-9]+:" 1 2 3)
     ;; works for javac
     '("^\\s-*\\[[^]]*\\]\\s-*\\(.+\\):\\([0-9]+\\):" 1 2))
  compilation-error-regexp-alist))

さらにもう一つの方法として、 Ant のフォーマットの多くを保持するために、 Ant の出力を次の Dirk-Willem van Gulik氏による Perl スクリプトにパイプする方法があります:

#!/usr/bin/perl
#
# May 2001 dirkx@apache.org - remove any
# [foo] lines from the output; keeping
# spacing more or less there.
#
$|=1;
while(<STDIN>) {
        if (s/^(\s+)\[(\w+)\]//) {
                if ($2 ne $last) {
                        print "$1\[$2\]";
                        $s = ' ' x length($2);
                } else {
                        print "$1 $s ";
                };
                $last = $2;
        };
        print;
};

ビルドファイルを検証できる DTD はありますか?

<antstructure>タスクで、不完全ながら DTD は作成可能です。 しかしながら、このDTDには幾つかの問題があります:

自分のビルドファイルに XML の一部を含めるにはどうすればいいですか?

XML における、外部ファイルをインクルードする方法を使えば、パーサが適切に処理します:

<?xml version="1.0"?>

<!DOCTYPE project [
    <!ENTITY common SYSTEM "file:./common.xml">
]>

<project name="test" default="test" basedir=".">

  <target name="setup">
    ...
  </target>

  &common;

  ...

</project>

この例では、 &common;実体参照の場所に、 common.xmlの内容をそのままインクルードします。

DTD と併用する場合、次のようになります:

<!DOCTYPE project PUBLIC "-//ANT//DTD project//EN" "file:./ant.dtd" [
   <!ENTITY include SYSTEM "file:./header.xml">
]>

Ant 1.6以降では、<import>タスクで、 ビルドファイルの断片をインクルードできます。 実体参照でのインクルードとは異なり、参照先のファイルは完全なAntビルドファイルである必要があります。

この例は以下のようになります:

<?xml version="1.0"?>
<project name="test" default="test" basedir=".">

  <target name="setup">
    ...
  </target>

  <import file="./common.xml"/>

  ...

</project>

実体参照のインクルードとは異なり、 <import> は ファイル名にプロパティを使用できます。

ビルドの処理結果をメールで送るにはどうすればいいですか?

Ant 1.5 の 2001-12-14付ナイトビルド以降であれば、 組み込みのMailLoggerが使えます:

         ant -logger org.apache.tools.ant.listener.MailLogger

必要なプロパティについての詳細は、 リスナーとロガー のドキュメントをご覧ください。

古いAntでは、buildFinished() メソッドでメールを送信するような カスタムBuildListenerを使って実現できます。 Will Glozer 氏 <will.glozer@jda.com> が、そのような JavaMail を使ったリスナーを開発してくれました。 ソースは次のとおりです:

import java.io.*;
import java.util.*;
import javax.mail.*;
import javax.mail.internet.*;
import org.apache.tools.ant.*;

/**
 * ビルドが終了するのを待ち、結果をメールで送るシンプルなリスナ。
 * 設定は "monitor.properties" に書く。
 *
 * @author      Will Glozer
 * @version     1.05a 09/06/2000
 */
public class BuildMonitor implements BuildListener {
    protected Properties props;

    /**
     * ビルドモニタを作成する。
     */
    public BuildMonitor() throws Exception {
        props = new Properties();
        InputStream is = getClass().getResourceAsStream("monitor.properties");
        props.load(is);
        is.close();
    }

    public void buildStarted(BuildEvent e) {
    }

    /**
     * ビルドの状態を判断し、次のアクションを決定する。
     * この時点では、ビルドは完了している。
     *
     * @param       e       ビルド状態を保持しているイベント
     */
    public void buildFinished(BuildEvent e) {
        Throwable th = e.getException();
        String status = (th != null) ? "failed" : "succeeded";

        try {
            String key = "build." + status;
            if (props.getProperty(key + ".notify").equalsIgnoreCase("false")) {
                    return;
            }

            Session session = Session.getDefaultInstance(props, null);

            MimeMessage message = new MimeMessage(session);
            message.addRecipients(Message.RecipientType.TO, parseAddresses(
                props.getProperty(key + ".email.to")));
            message.setSubject(props.getProperty(key + ".email.subject"));

            BufferedReader br = new BufferedReader(new FileReader(
                props.getProperty("build.log")));
            StringWriter sw = new StringWriter();

            String line = br.readLine();
            while (line != null) {
                sw.write(line);
                sw.write("\n");
                line = br.readLine();
            }
            br.close();

            message.setText(sw.toString(), "UTF-8");
            sw.close();

            Transport transport = session.getTransport();
            transport.connect();
            transport.send(message);
            transport.close();
        } catch (Exception ex) {
            System.out.println("BuildMonitor failed to send email!");
            ex.printStackTrace();
        }
    }

    /**
     * カンマで区切られたメールアドレスのリストを読み込む。
     *
     * @param       s       アドレスのリスト
     * @return      アドレスの配列
     */
    protected Address[] parseAddresses(String s) throws Exception {
        StringTokenizer st = new StringTokenizer(s, ",");
        Address[] addrs = new Address[st.countTokens()];

        for (int i = 0; i < addrs.length; i++) {
            addrs[i] = new InternetAddress(st.nextToken());
        }
        return addrs;
    }

    public void messageLogged(BuildEvent e) {
    }

    public void targetStarted(BuildEvent e) {
    }

    public void targetFinished(BuildEvent e) {
    }

    public void taskStarted(BuildEvent e) {
    }

    public void taskFinished(BuildEvent e) {
    }
}

使用するmonitor.propertiesは以下のようになります:

# ビルドモニタの設定

mail.transport.protocol=smtp
mail.smtp.host=<host>
mail.from=Will Glozer <will.glozer@jda.com>

build.log=build.log

build.failed.notify=true
build.failed.email.to=will.glozer@jda.com
build.failed.email.subject=Nightly build failed!

build.succeeded.notify=true
build.succeeded.email.to=will.glozer@jda.com
build.succeeded.email.subject=Nightly build succeeded!

monitor.properties ファイルは コンパイルしたBuildMonitor.classと同じ場所に置かれます。 これを使うには Ant を次のように起動します:

ant -listener BuildMonitor -logfile build.log

このとき、忘れずに JavaMail の mail.jar および Java Beans Activation Frameworkactivation.jarCLASSPATH上に配置してください。

Ant 動作後のプロパティの値を BuildListener で取得するにはどうすればいいですか?

Ant が使用している全てのプロパティが格納されたハッシュテーブルを、 BuildEventパラメータから取り出すことができます。たとえば以下のようになります:

public void buildFinished(BuildEvent e) {
    Hashtable table = e.getProject().getProperties();
    String buildpath = (String)table.get("build.path");
    ...
}

この方法は、 コマンドラインで指定されたプロパティ値も取り出せるぶん、 同じプロパティファイルを独自に読み込むよりも正確です。

Unix 上の Ant 1.3 で <chmod> や <exec>が動かないのですが?

ANT_HOME/binにあるantRunスクリプトは、 Unix でなく DOS の行末文字になっているので、 このファイルから改行文字(CR)を取り除く必要があります。 それには、Ant の<fixcrlf>タスクを使うか、次のようにします:

tr -d '\r' < $ANT_HOME/bin/antRun > /tmp/foo
mv /tmp/foo $ANT_HOME/bin/antRun

JavaDocを実行しようとすると、java.io.IOException: javadoc: cannot execute というエラーがでて実行できません。

これは、JDK のSolaris 用リファレンス実装のバグです (http://developer.java.sun.com/developer/bugParade/bugs/4230399.htmlをご覧ください)。 これは Linux 上でも発生します。JDK を PATH の先頭に移動すれば、問題は解決します。

<style> や <junit> は、<classpath>設定を無視していませんか?

これらのタスクはクラスパスの設定を無視していませんが、 クラスローダの委譲に起因する共通の問題に直面しています。

Antは ANT_HOME/libにある.jar ファイル全てを CLASSPATH に追加します。したがって、 「CLASSPATH中にある」とは、 「CLASSPATH環境変数、またはANT_HOME/libにある」ということを意味します。

厳密に言えば、上記は Ant 1.6 以降では正しくありませんが、結果は同じなので、 この説明の中では CLASSPATHANT_HOME/libは同じものとして扱います。

この質問は、共通の問題を集めています。すなわち、 「タスクが外部ライブラリを必要とする場合、 その外部ライブラリは classpath 要素 で指定するのではだめで、 CLASSPATHに置かないと動作しない」という問題です。

問題の根本は、外部ライブラリを必要とするクラスが CLASSPATH上にある、ということです。

<classpath>内部要素を指定したとき、 Ant はそのパスを使用する新しいクラスローダを生成し、 そのクラスローダを用いて追加クラスのロードを試みます。

前述した 2 つのケースを始め、ほとんどの場合で、 外部ライブラリは直接ではなく、上記のようにロードされたものです。

<junit> の場合では、タスクのクラスが、 <style>の場合では、org.apache.tools.ant.taskdefs.XSLTLiaison クラスが、 CLASSPATHからロードされるクラスです。

Ant のクラスローダの実装は Java のデリゲートモデルを使用しています。 http://java.sun.com/products/jdk/1.2/docs/api/java/lang/ClassLoader.htmlの節を見ると、

ClassLoader クラスは、委譲モデルを使ってクラスとリソースを探します。 ClassLoader の各インスタンスは、関連する親クラスローダを持ちます。 クラスまたはリソースを見つけるために呼び出されると、 ClassLoader インスタンスはそれ自体でクラスまたはリソースの検索を試みる前に、 その検索を親クラスに委譲します。 ブートストラップクラスローダと呼ばれる仮想マシンの組み込みクラスローダはそれ自体では親を持たず、 ClassLoader インスタンスの親として動作します。

つまり、Ant のクラスローダはまずブートストラップクラスローダに問い合わせ、 CLASSPATHから、クラスのロードを試みます。 ブートストラップクラスローダは Ant のクラスローダについては何も情報を持たず、 classpath内部要素で指定したパスももちろん知りません。

Antが問い合わせたクラスをブートストラップクラスローダがロードできる場合、 そのクラスは同様に、外部ライブラリを CLASSPATH からロードしようとします。 しかし、その外部ライブラリが CLASSPATHになければ、見つけることができません。

この問題を解決するには、大きく二つのやり方があります:

  1. 必要な外部ライブラリを全てCLASSPATH に置く。 これは、望んでいる方法ではないでしょう。 そうでなきゃこのFAQ項目など読んでいないでしょう。
  2. 外部ライブラリをロードするクラスをCLASSPATHから削除する。

Ant 1.5.4 以前では:

これを解決するもっとも簡単な方法は、ANT_HOME/lib から optional.jar を取り除いてしまうことです。 そうした場合、使いたい全てのオプションタスクを、 <taskdef> し、かつ、それに <classpath>内部要素で optional.jarの場所を指定してやる必要があります。さらに、 <style><junit> にも忘れずに <classpath>optional.jar の場所を指定してやる必要があります。

そんなことしたくない、という場合の、唯一のもう一つの方法は、 ブートストラップクラスローダにロードされるべきでないクラスを optional.jar から削除し、 それらを別のアーカイブに入れ、それを <style><junit> タスクの<classpath>に加えます。―― その別のアーカイブは CLASSPATH から参照できないようにしてください。

<junit>の場合で言えば、 org/apache/tools/ant/taskdefs/optional/junit ディレクトリのクラスを全て削除します。 <style>の場合で言えば、 org/apache/tools/ant/taskdefs/optional にある *Liaison クラスを削除します。

Ant 1.6 以降では:

Ant 1.6では、optional.jar はすでに、 外部ライブラリへの依存性が同じである単位で複数jarファイルに分割されており、 動作不良を引き起こす jar を ANT_HOME/lib 以外へ移動することができるようになっています。 <junit>タスクは ant-junit.jar<style>タスクは ant-trax.jarと、 使用しているプロセッサに応じてant-xalan1.jarまたはant-xslp.jar がそれに相当します。

いずれにしろ、<junit>のために optional.jarを分割する、または ant-junit.jarを移動する、 という方法をとっているなら、 <classpath>内部要素を持つ <taskdef>を使って junit タスクを定義する必要があります。

WindowsXP上のJDK1.4でAnt1.4を実行すると、 <exec>の実行、 <java>プロセスの生成、環境変数を参照するとき、さまざまなエラーが出ます。 どうしたらいいでしょう?

Ant の 1.5 以前では、COMMAND.COM ではなく CMD.EXE を使っているWindowsXPを、Windows系とは解釈していません。 JDK1.3上ではWindowsXPは Windows2000と同じものだとAntが解釈しているため、問題ありません。

Ant 1.5以上を用いる、という以外には、ANT_OPTS環境変数に -Dos.NAME=Windows_NT と設定した上でAntを実行する、という回避方法があります。

Antの1.5で、ANT_HOME を Windows形式のパスで設定しているとき、 Cygwin環境で antラッパースクリプトが動作しませんが?

この問題はAnt1.5のリリース直後に報告されました。 Bug 10664 とその関連報告をご覧ください。

ここ に修正版ラッパースクリプトがあるので、これに置き換えてください。

Ant 1.5.2 の <zip> は壊れていませんか?

YES、そのとおりです。

この問題はたくさん報告されました (Bug 17648 と関連報告)。 Antが、一部分がWinZIPでは一部分を読み込めないアーカイブファイルを作成してしまう、というものです。 幸い、そのアーカイブは、jar を使えば展開できるので、jar/war/ear を生成した場合はきちんと動作します。

さらにいろいろな問題が報告されています: Bug 17780, Bug 17871, Bug 18403 を見てください。これらは Ant 1.5.3 で解決されています。

Ant 1.5 で動作していたカスタムタスクコンテナが、Ant 1.6 では、未知要素に出くわしてしまいます。 なぜですか?

TaskContainer.addTask(Task task) 内で追加されたオブジェクトは、 Task から UnknownElements に変更されました。

この変更には、さまざまな理由があります。Ant 1.6.0 がリリースされたとき、 この下位互換性の問題は通知されていませんでした。

タスクがUnknownElementであるかチェックして、 必要に応じて perform を呼び出してタスクに変換してから実行するように、 コンテナクラスの実装を修正する必要があります (apache.tools.ant.taskdefs.Sequential 参照)。

そのタスクでさらに処理を行いたいなら、 apache.tools.ant.taskdefs.Antlib#execute() で使っているテクニックを使う必要があります。 これは 1.6のメソッドを(UE#getRealObject())を呼び出していますが、 代わりに UE#getTask() を使う必要があります (getTask()は、fileset id=x のような、タスクではないものについて null を返します)。

要するに…… タスクを順番に処理し、それがUEだったら UE#maybeConfigure と UE#getTask() を使ってタスクに変換する、 すなわち以下のようになります:

        for (Iterator i = tasks.iterator(); i.hasNext();) {
           Task t = (Task) i.next();
           if (t instanceof UnknownElement) {
              ((UnknownElement) t).maybeConfigure();
              t = ((UnknownElement) t).getTask();
              if (t == null) {
                  continue;
              }
           }
           // .... オリジナルのカスタムタスク実装
        }
        

この方法は、ant1.5とant1.6で動作します。

<java>経由で実行したプログラムが例外を吐いても、 スタックトレース全部を取得できません。どうすればいいですか?

バグです。Ant1.6.1以降のリリースで修正されています。

回避方法として、<java>タスクを fork="true" とすることで、 トレース全部を出力するようになります。